⚪︎蔡海童の経歴
・台湾、南部の東港の出身。
・京都で貴金属商を営む。
1948年（昭和23年）
・廖文毅の部下の陳氏の紹介により、ヤミ船で神戸から船に乗り込み、香港に初めて到着。廖文毅邸を訪ねる。
・ 廖氏の判断で、邱炳南に香港市内の道案内をしてもらう。
・道案内の道中、密輸のノウハウを邱に伝える。と同時に家庭用程度なら、合法的に郵送できることを伝える。
1949年（昭和24年）
・半年ぶりに香港に来て、邱から預かった金を倍にして返す。

⚪︎ 邱永漢（邱炳南）のかかわり
1948年（昭和23年）
・廖文毅の部下の陳氏の紹介により、ヤミ船で神戸から船に乗り込み、初めて香港に到着。廖文毅邸を訪ねる。
・廖氏から頼まれ、 邱が蔡氏を香港市内の道案内をする。
・道案内の道中、蔡氏から密輸の方法を実地で見聞。と同時に日本に不足している物資
　なら合法的に郵送できることを教えてもらう。
・持ち金の半分を出して、蔡氏に日本への移送を頼む。
1949年（昭和24年）
・蔡氏が半年ぶりに香港に姿を現す。
・自分が出したお金が倍になって帰ってくることを体験。
・この体験に基づき、東京在住の親族たちに香港の商品を郵送で送ることを繰り返す。
　このことで、持ち金が急増する。
1950年（昭和25年）
・英国の自動車、オースティン70を買い、運転手も雇う。
・4月4日　廖氏の隣に住む藩家の三番目の娘、苑蘭氏とお見合いし、婚約する。
・5月10日　藩苑蘭氏と結婚する。

（参考　邱永漢著『失敗の中にノウハウあり』。同著『わが青春の台湾　わが青春の香港』）